ホームページ作成に使えるフリー素材・無料画像サイトまとめ

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備忘録_24 / Word Press_11

作品名:蘇れ毛根

さて前回の予告通り、今回はアイキャッチ画像の作り方の説明です。まず初めに、予め適当な加工用の画像を用意しましょう。次に…

――(ン…オイ待て用意すると言ったって、持ってねーゾ?)
――(
そうですよね。困りました。)
――(
また、どこからかパクってくるのか?)
――(
…にしても人聞き悪い。さも常習犯かのような言いようは)

今回は、予定を変更してアイキャッチ画像に使うためのフリー素材や無料画像についてまとめます。

「フリー素材」とは、何?

フリー素材とは、作者の許諾により「利用の制限が比較的緩い」「制限がほぼ無い」など、無料で利用できる画像やデータのことを指します。
「音源素材」「フォント素材」「写真素材」「イラスト素材」「テクスチャ素材」「CG画像素材」「作文の雛形」
などネット上には多くのフリー素材が存在します。

フリー素材を使うメリットは?

ネットビジネスを始める時、または現在行われているビジネスをネット上にまで活動を広げる時には、本来これらの加工用の素材を自前で用意しなければなりません。
資本が潤沢な大企業ならそれも可能ですが、スモールオフィス・ホームオフィス[Small Office/Home Office]、略してSOHOと呼ばれますが、電話一本、ファックス一つ、自宅がオフィス、従業員は私一人で一人親方というようなスモールビジネスを展開する場合、これらを自前で用意する事は非常に労力と時間が掛かります。しかし、フリー素材の利用は会社起業にかかるそのハードルをグッと引き下げてくれることでしょう。

まず、最初に利用規約を読もう‼

free(自由な)だから好き勝手に使っていいというわけではありません。もしかしたら聞いたことがある方もおられるかも知れませんが、この世には「著作権」という言葉が存在します。

本来はWeb上にあるもの全てに著作権が存在します。
ただ、攻殻機動隊の草薙少佐「ネットは広大だわ……」と言う様に実際にこの作品を素材として使ってよいかと確かめようにも制作者と連絡が取れない。しかし、この作品がこのまま風化して埋もれさせるにはあまりにも惜しい作品なども存在しており、またその著作権利がどこにいっちゃてるかわけ分からない作品群もあるのですね。制作者へのリスペクト精神は忘れないように心がけたい…。私は思う…。

まず最初に利用可能な範囲が記された「利用規約」にしっかり目を通して確認します。
利用規約には素材を使うにあたり遵守すべき細かいルールが書かれています。

例えば、

  • Q. 無料で商用利用をする事は可能か? 
  • A. 個人利用は無料ですが、商用利用は有料です。
  • A. 最初の1点目は無料ですが、2点目からは有料です。
  • A. 印刷物には利用可能ですが、ブログには利用できません。

この様に、著作者や配布元によって対応がまちまちです。著作者の意図するルールを正しく理解して適正に利用しましょう。その行為を怠ればトラブルが発生しますので、確認は怠らないようにしましょう。

フリー素材の著作権

フリー素材には、大きく分けて2つの仕組みがあります。

  1. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス[CC0]
    著作者が可能な限りの権利を放棄する意思表示をするためのライセンスです。
  2. ロイヤリティフリー[RF]
    著作者が設けた利用規約を遵守する限りにおいて、
    著作物を利用しても使用料が発生しませんが、著作者が著作権を放棄したものではありません。

[1.CC0]は著作権の保護期間が切れたものや著作者人格権を行使しないものを自由に利用できるものに対して、[2.RF]は利用規約に同意した上で自由に利用できるといったもので、その性質はまったく異なります。
こちらの業界ではこの2つ仕組みが同居して存在しているらしく、利用者にとっては大変紛らわしいのが現状のようです。[1.CC0]は利用の制限が非常に緩く、[2.RF]はやや緩く、といったところでしょうか。

どちらもほぼ自由に使用して問題ないと思いますが、しかし、商標が絡むような本格的な商用としての使用は場合は避けた方が良いかもしれません。
SOHOのように社会的影響範囲が比較的小さく、会社に問い合わせをかけたら既に潰れてたなど笑い話のネタになるようなスモール・ビジネスならいざ知らず、大々的ビジネス展開を視野に収めている成長企業では、ロイヤリティ契約を結ぶなり、制作物を正規の価格で買うのが正道だと思います。

共に会社を大きくしてWinWinの関係を…というものが著作者や配布元の意図するところではないでしょうか。

おすすめのフリー素材サイト

pixabay
[図_2] via:pixabay

https://pixabay.com/ja/

Pixabay.comパブリックドメインの写真・イラスト・ベクトルグラフィック・映像の共有サイトである。

アップロードやフルサイズのダウンロードは、無料登録が必須である。投稿時にはPixabay Licenseの同意が必要であり、投稿ファイルは商用の有無やクレジット記載を問わず自由に利用可能になる。

描画ファイルは商標権・宣伝・プライバシーの権利で保護されており、法的問題を避けサイトの水準を保つために、全投稿画像は従業員により目視確認済みである。
via:wikipedia

ピクサボーイではなくピクサベイと読みます。
2021年1月現在、2100万点という膨大な画像・動画素材をストックしており必要なものは大抵揃います。

・商用利用や改変が可能
・会員登録登録不要
・利用許可・クレジット表記など不要
・クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
WordPressの「Pixabay Images」プラグイン

“スポンサー画像 iStock”などと表示されている画像に関しては外部リンクとなっており、有料素材集“iStock”や“Shutterstock”の素材です。pixabayに投稿される写真家さんやクリエイター方の活動はこういったスポンサー企業の支援あって成り立ちます。

blog.foto
[図_3] via:blog.foto

https://blog.foto.ne.jp/

プロのカメラマンが撮影したクォリティの高い写真を配布しています。
基本無いものがないくらい何でも揃っていますが、特筆すべきはレストランのメニューに使われるような野菜・果物などの食材、料理、ビール・ワインなどのドリンク、食器、デザートや、女性モデルの人物写真素材に強いです。
ブログ記事やニュース記事以外の用途[企業系HP・印刷物]に使う場合に限りますが、クレジット表記なしでダウンロードして利用することができます。
但し、ブログに使う場合は「blog.foto」を利用しましょう。

・商用利用や改変が可能
・会員登録登録不要
・クレジットの表記&リンクが必要
・ダウンロードして保存する行為は禁止

こちらは写真をダウンロードして利用するのではなく、発行されるHTMLタグを貼り付けて写真を掲載する仕組みになっており、またその際に発行されたタグはブログの記事、ニュースサイトの記事以外で使用することはできません。

いらすとや
[図_4] via:いらすとや

https://www.irasutoya.com/

いらすとやは、イラストレーターみふねたかしが運営する、無料イラストを提供するウェブサイトである。
イラストは個人、法人、商用、非商用を問わず無償で使用できるが、著作権は放棄しておらず、使用方法には制限があるので注意が必要である。

無償利用イラストの一般的な需要に合致する、かわいらしくほのぼのした絵柄ながら、時事ネタやブラックなテーマのイラストが多いことや、絵柄とテーマのギャップが魅力とされている。ニュースからイラスト発表までのタイムラグの短さなどから注目され、Twitterなどで話題を呼び、有名なニュースサイトでも紹介された。マスコットキャラクターは黒ウサギのぴょこ。

多種多様なイラストが膨大にあり、当サイトだけで必要な素材を揃えることができ、それが利用者にとって利点となっている。商用利用や法人利用も利用規約範囲内であれば無償で利用できるため、自治体の掲示板や広報誌、警告看板、飲食店、テレビ番組内などでも使用されている。
via:wikipedia

柔らかくシンプルなタッチで描かれたお馴染みのイラスト、今や知らぬ者のいないネット四天王の筆頭格です。

・商用利用や改変が可能
・会員登録登録不要
・利用許可・クレジット表記など不要
・1つの制作物あたり20点までの利用
・いらすとやのイラスト自体をコンテンツとしたものではなくあくまでデザインの一部として利用

しかし、あろう事かリスペクト精神を欠いた不届き物による「いらすとん」という丸パクリサイトが存在しています。
これとは別にみふねさんはゆるかわいいイラストの「いらすとん」という姉妹サイトも運営しておられます。こちらも併せて使わせていただきましょう。

ぱくたそ
[図_5] via:ぱくたそ

https://www.pakutaso.com/

PAKUTASOぱくたそ) は、商用利用が可能な写真素材(ストック写真)を無料で配布しているウェブサイトのひとつ。同ジャンルのサービスとしては珍しく、独自のテーマに基づいた写真素材、時事ネタインターネット・ミームを題材にしたオリジナル企画を展開しており、コンテンツサイトとしての特色もある。
via:wikipedia

サービスの特徴として、写真素材の特集企画やコラボレーションを多々行うなどの独自路線が非常に面白く、新聞やテレビなどのメディアにニュースとして取り上げられたこともありました。

・商用利用や改変が可能
・会員登録登録不要
・利用許可・クレジット表記など不要(だけど、クレジット表記してくれたら嬉しい!)

モデルリリースの表記がない写真は、とくにモデルさんに配慮して利用しましょう。

写真AC
[図_6] via:写真AC

https://www.photo-ac.com/

ユーザー投稿型の会員数600万人を誇る国内大手素材配布サイトです。こちらは会員登録が必要です。また有料会員になるとさらに色々な特典サービスが受けられます。会員登録不要の素材サイトが多いなかこれだけ多くの人が会員登録をしても使われている理由に納得できます。

・商用利用や改変が可能
・会員登録が必須。
・許可・クレジット表記など不要
・無料会員は1日9点まで、Medium、Large、PSDファイルは1点
・無料会員は検索機能が1日5回まで

姉妹サイトに「イラストAC」「シルエットAC」「年賀状AC」他多数あり、おなじアカウントで全サイトにログインできます。

「フリー素材」サイトの比較・まとめ

比較
サイト名 会員
登録
サイトの特徴 利用
規約
ジャンル 画像素材の種類 利用
表記
商用
目的
情報
確認日








pixabay 不要 2,100万点

リンク 写真動画
イラスト
不要 条件
あり
2021
1/9
blog.foto 不要 9,000万点 リンク 写真,CG 必要 条件
あり
2021
1/9
いらすとや 不要   リンク イラスト 不要 条件
あり
2021
1/9
ぱくたそ 不要 3.5万点 リンク 写真
texture
不要 条件
あり
2021
1/9
写真AC 必要 220万点 リンク 写真
texture
不要 条件
あり
2021
1/9
利用規約の共通点

利用規約を読みますと、配布元によってそれぞれに定めるルールに違いがあるものの、
凡そどのサイトにも共通した禁止事項があることが分かります。

  1. 公序良俗に反する目的での利用。
  2. 素材のイメージを損なうような攻撃的・差別的・性的・過激な利用。
  3. 反社会的勢力や違法行為に関わる利用。
  4. 政治的な活動・主張への利用。
  5. 素材自体をコンテンツ・商品として再配布・販売。
  6. 写真素材を直接リンクする利用。
  7. アダルトサイト、ポルノ、お客様の声への利用。
  8. 写真素材を他のストックフォトサービスに提供する利用。
  9. 誹謗中傷や実害を及ぼす利用。
  10. 第三者へ迷惑をかける利用。
  11. 運営や著作者が不適切と判断する利用。

とくに最後の、11.著作者が不適切と判断する利用 ですが、その不適切と思っているモノが1項から10項までの事だと思います。ここに書かれている以外にも、何がどうあれ著作者がダメだと思えば、それはダメなんです。
・・・と、いいましてもここに列挙されている事はほとんどネットのエチケット、俗に言うネチケットの様な事しか書いてありませんよね?。普段からネチケットを守ってネット利用している人にとって、これらは特段控えめに構えるほどの事ではないでしょう。ですから後は配布元、運営元によっていくつか違いのある個別のルールを抑えていけば良いのだろうと思います。
この利用方法は良いのだろうか?いやはやちょっと微妙だなと悩んだら、素直に正規料金で素材を購入しましょう。

本日は以上です。


EyeCatchImageに使った素材画像の紹介をします。
PixabayよりBarroa_Artworks氏の作品を加工させて頂きました。
まさしく誇り高き戦闘民族の様ないで立ちですね。

Barroa_ArtworksによるPixabayからの画像