WordPressにログインできない時の解決方法①/中級編

備忘録_27 / ServersMan@VPS_08

[図_1]
… … あら？
サイトの表示がおかしい … 。

前回、独自ドメインを取得してドメイン名をサイトに適用させたのですが、

どうも絶対にやってはならない致命的な失敗をしてしまったようです。

[図_2]
ログインしようとしますと、こんな感じです。
私のブログサイトなのに、私のアクセスを拒否します？

何でじゃー‼

[図_3]
そうです…。前回の備忘録、独自ドメイン取得し方

• 備忘録_26 / ServersMan@VPS_07

この最後の項目、
3⃣ 初期設定の「http://IPアドレス/blog」から変更する
のところで、致命的なミスしてしまいました。

本来は以下のように、

サブディレクトリ名の「/blog」を付けて、http://独自ドメイン/blogとしなくてはならない所を、http://独自ドメイン/blogとしてしまいました。ザ・素人によくありがちな失敗です。今回はそのリカバリーの仕方です。

WordPressにログインできない対処法を考える

WordPressをインストールしたフォルダ（ServersMan@VPS ブログセットでは初期設定で「/blog」のようです）を指定せずにアドレスを設定してサイトよりログアウトしてしまうと、それ以後WordPress管理メニューに戻れなくなります。その理由は、ページにドメイン名を付けてあげたくとも、指定されたその場所にページが存在しないリダイレクトのループが発生しているからです。ログイン画面も同様で、ドメイン名が指定された場所を見に行ってみると、そこにはページが存在せず参照できませんということです。
以上のようなエラーを修正する方法は、以下２つの方法が知られています。

• phpMyAdmin などでMySQLデータベースのアドレスを直接編集する。
  こちらは上級者向けで、専用のアプリをDL・インストールしてサーバー操作します。
  特に、使用するサーバーが仮想専用サーバーとなると格段に難しさが増します。
• wp-config.php ファイルに記述を加えて強制的に参照するアドレスを変えさせる。
  中級者はこちらですね…。それでもザ・素人の私にはハードルが高いでしょう。

ここではServersMan@VPS ブログセットでの、wp-config.phpに設定の変更を加える方法を説明します。この方法はログイン出来ない最悪の状態を緊急措置的に取り敢えずログインだけは出来る様にするもので、根本的な解決にはなりません。

• step1 取り敢えず緊急的にWordPressにログイン可能にする。
• step2 CentOS7よりパーミッション変更等、本格的な復旧作業をする。

今回は、Step1 しか行いません。

WinSCPの使い方

私はwindows10を使っていますが、webブラウザよりWordPressにアクセスできない事態に陥っております。ですから仮想専用サーバーServersMan@VPSのCentOS7に直接ログインしてwp-config.phpファイルを探す操作をしなくてはなりません。そのファイル操作を行う方法ですが、その昔は＂ServersMan Admin Tool＂を使いファイル操作が行えておりましたが、現在では標準装備では無くオプションでインストールするようです。

※｢ServersMan｣の提供は、2013年12月17日をもちまして終了いたしました。
2013年12月17日以降にご入会のお客様はご利用いただけません。
※2013年12月17日以降、初期化やOS変更を行った場合、ServersManがインストールされておりません。
こちらを参考にインストールをお願いします。
via:DTI ServersMan@VPS_マニュアル/初回アカウント設定方法

「2013年12月17日以降にご入会のお客様はご利用いただけません。」と、書かれていますし、新たな新参者は使えない設定になってるかも。
それに、「こちらを参考に」のこちらですが、

・CentOS/32bit/64bit版 Ver.1.0-009【更新日時：2012/2/6】
via:DTI ServersMan@VPS_マニュアル/ServersManアップデート方法

もう、9年も前に更新が止まっており、そもそもCentOS7にインストール出来るのかは不明です。…それにあまり余計なサーバー操作は行いたくありません。では、FTPを使うべき … …か、

シンプルセットではFTPはパッケージされておりません。
ファイルのアップロード/ダウンロードでは、よりセキュアなSSHやSCPをお奨めいたします。
便利なフリーのSCPクライアントソフトとして “WinSCP” というものがあるため、お客様のパソコンにインストールしご利用ください。
via:DTI 会員サポート/ServersMan@VPSでの、FTPで接続できない場合について。

1⃣ WinSCPのインストール方法

今は、そのシンプルセットというプランそのものが存在しませんし、こちらはかなり前の情報かも知れません。お奨め通りSCPを使いましょう。

[図_4]

• 窓の杜より「WinSCP」をダウンロードします。
• WinSCP-5.17.10-Setup.exeダブルクリックでインストールを行います。
• WinSCPを起動します。

ローカルPCとサーバー間で安全なファイルのやり取りが可能。サーバー上のファイルを編集できるテキストエディターを搭載しており、スクリプトファイルの書き換えなどに利用できる。
via:窓の杜－WinSCP

2⃣ WinSCPの操作方法

[図_5]

1. ホスト名：メールに記載のIPアドレス
2. ユーザー名：root
3. パスワード：メールに記載のパスワード
4. ログインします。

・
仮想専用サーバーとの接続の設定をします。

wp-config.phpファイルの編集の仕方

1⃣ wp-config.phpの探し方

/var/www/wordpress/wp-config.php

いつもの見慣れたwindowsエクスプローラー風のUIが開きます。
向かって左がwindowsのファイル操作を行う窓、右がCentOS7のファイル操作を行う窓です。

ツールバーより、①「ファイルの検索」をクリックしてサーバー内にある「wp-config.php」ファイルの検索をかけて場所を特定します。

serversman@VPSでは左記、②
wordpressディレクトリ配下に見つけました。

お使いの仮想サーバーが同じでしたら、同じ場所に存在すると思います。

2⃣ wp-config.phpのバックアップファイルを作る

• wp-config.phpのファイルをドラッグ＆ドロップでwindowsのフォルダにマウスで移動させて、Windows上にバックアップファイルを作成します。

3⃣ wp-config.phpに設定の変更を書き加える

windows側に送ったバックアップは編集に失敗した時の保険（コピー）で、実際の作業はオリジナルファイルを直接編集してしまいます。
[図_7]

• wp-config.phpのファイルを右クリックより「内蔵エディッタで編集」を選択します。

・
このような画面が開きます。こちらを下までスクロールさせてテキストの終わり辺りを編集します。

[図_8]

• 以下の2行（コメント2行を含めて計4行）を付け加えます。

・

define( ‘RELOCATE’, true );

と言う一行を追加する方法もありますが、ServersMan@VPSでは動きませんでした。

// 1.WordPressアドレス(URL)
define('WP_SITEURL', 'http://www.offtoon.org/blog');
// 2.サイトアドレス(URL)
define('WP_HOME', 'http://www.offtoon.org/blog');

動作をたしかめる

[図_9]
この様に以後、こちらの画面からは変更できない様にグレーアウトしてしまっています。

このグレーアウトした部分を再び変更できる状態に戻すには、恐らくファイルのパーミッションを変更して、入力可能な状態に戻す。この画面内の[OK]ボタンをクリックして正式に反映させる。再び編集加えた先ほどの４行を消す。

そしてまたパーミッションを元に戻すといった手続きを踏む必要があると思います。

今、少し悩んでいるのですが、今回は私が取得した独自ドメイン名は「www.offtoon.org」でした。実は、このセカンドレベルドメインである「.org」があまり気に入ってませんでした。ですが、取得可能なセカンドレベルがこれしか残っていなかったのです。本当は「www.offtoon.blog」にしたかったです。

「www.offtoon.org」こと、「私の備忘録（仮）」ってただの個人ブログなんです。そもそも組織ですらない😅
だから、サブディレクトリ名の「/blog」をつけたまま「www.offtoon.org/blog」でいいかなと、考えています。

今回は以上です。

EyeCatch image：サーバー様によるサーバー様からの画像