WordPressにログインできない時の解決方法➁/上級編

うp主様立入禁止 ServersMan@VPS
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備忘録_43 / ServersMan@VPS_16

WordPress一般設定のドメイン名URLの入力をミスしてサイトログイン出来なくなった時の対処方法として、
以下の2つの方法が知られております。

  1. wp-config.php ファイルに記述を加えて強制的に参照するアドレスを変えさせる。/中級者編
    この方法は前回、備忘録_27 でご紹介させていただきました。
  2. phpMyAdmin などでMySQLデータベースのアドレスを直接編集する。/上級者編
    専用のアプリをDL・インストールしてDBサーバー操作します。
    非常にハードルが高く、特に、使用するサーバーが仮想専用サーバーとなると格段に難しさが増します。

今回は、この第2番目上級者コースを行い、今まで先送りにしていた問題を根本解決します。

イントロダクション

中級編の「wp-config.php ファイルに記述を加える」では不十分な理由

Urlグレーアウト
[図 1]

[図 1]
前回、備忘録_27では第1番目の方法を行いました。このとき1入力ボックスがグレーアウトしてしまい、如何なる修正も受け付けない様になります。

WordPressのsystem内部でもリダイレクトを強制的に書き換える作業が発生しており2タイムラグや処理の煩雑化に繋がってます。

管理者メールアドレス
[図 2]

[図 2]
この状態での運用は色々な誤魔化しが必要になり、例えば、備忘録_39で紹介しましたが3管理者メールアドレスの変更が出来ません。

イレギュラーの運用を続けていても、例え今は使えても、4いつ何時、仕様変更やVUで動作に支障をきたさないとも限りません。

既にこれだけの動作不良、他にも様々な異常動作の兆候が見て取れており、やはり抜本的な解決は必要だと思います。
しかし、問題は上級編の方法は専用のツールを使いDBを直接操作するため難易度が高いと言われています。

WordPressの仕組み

データベースの修正を行う前に予備知識としてワードプレスの仕組みを説明する必要があります。
既に、phpMyAdminMySQLと言った普段聞き慣れない用語が出てきてますよね…。

データベース(英: database, DB)とは、
検索や蓄積が容易にできるよう整理された情報の集まり。 データベース管理用のソフトウェアであるデータベース管理システムを使用する。
via:wikipedia_データベース

glossary

  • PHP - プログラム言語
  • phpMyAdmin - データベース接続ツール
  • MySQL - データベース管理システム

データーベース(DB)とは、サーバー内で処理するデータを効率よく整理・保存・管理する仕組みです。

代表的なデーターベースソフトウェアとして、Oracle,MySQL,MariaDB,PostgreSQL が挙げられます。

WordPressは動作の為に、別途このデーターベースソフトウェアのインストールを必須としており、Oracleを
除くMySQL,MariaDB,PostgreSQLが使用可能です。

WordPressではMySQLを推奨しており、また、どのVPSもオープンソースのデータベースソフトであるMySQLを採用する事が多いらしく、大体の場合においてDBと言えばMySQLを指すものだと思って間違いないです。

PHPはプログラミング言語です。また、WordPressのコアプログラムはPHP言語を使って書かれています。
サイト訪問者がwebサイトを表示させようとした場合、サーバー上でWordPressのPHPプログラムが実行されて、MySQLDBの中より「記事タイトル」「 記事本文」「作成日時・更新日時」「タグ・カテゴリー」などの情報を取得しブラウザに返す、それを指定した箇所に表示させた結果をブラウザ上に表示する手続きが執られます。

記事を投稿するとき
[図 3]
記事を閲覧するとき
[図 4]

MySQLデータベースの修正の仕方

phpMyAdminとは

phpMyAdminは、MySQLサーバをウェブブラウザで管理するためのデータベース接続クライアントツールで、PHPで実装されている。 phpMyAdminを用いることで、SQL文を記述することなく、MySQLのデータベースに対して様々な操作が行える。また、ユーザが任意のSQL文を記述して実行することもできる。
via:wikipedia_phpMyAdmin

phpMyAdminはウェブブラウザを使いデーターベース(MySQL)をほぼ直観による操作で扱える様に設計されています。

本来はデータベースを操作するSQL言語を使わなくては操作できず、これでも簡単に作られているとの事です。

WordPressでMySQL DBに書き込んでしまって、以降もう二度と修正が利かないdataを、このphpMyAdminを使い手動によりDBの修正を行います。

DBを編集するとき
[図 5]

0⃣ 修正を加える項目の説明


WordPress URL
Site URL
失敗 http://独自ドメイン/blog
http://www.offtoon.org/blog
http://www.offtoon.org/blog


正解 http://独自ドメイン/blog
http://www.offtoon.org/blog
http://www.offtoon.org/blog

今回、修正を加えるデータは [図 1] で誤入力してしまった、二か所のアドレスURLです。ザ・素人によくありがちなミスですが、お尻に「blog」の一文を付け忘れてしまいました。この致命的なエラー(fatal error)はWordPress上では変更が効きません。phpMyAdminを介して記述の修正を行います。

上級編は専用のデータベース接続クライアントツールを使いDBを直接操作するため難易度が高いと言われています。
よって初心者中級者にはおススメ出来ません。

phpMyAdminのインストール

phpMyAdmin_pulgin
[図 6]

[図 6]
今回は、WordPress_pulginで使えるphpMyAdminを使用します。公式よりダウンロードできます。

本来はVPSサーバーのCentOS7にyumコマンドを使ってLinux版のphpMyAdminをインストールする事から始まるのですが、非常に便利そうな物を見つけたのでこちらを使って行きましょう。
WPプラグインのインストールの仕方はコチラです。

バックアップの作成は忘れずに行って下さい。

⚠️ Please do this at your own risk.
⚠️ 一切は自己責任でお願いします。

phpMyAdminの使い方

1⃣ WP-pulgin phpMyAdminログインする

phpMyAdmin login
[図 7]

[図 7]
WP phpMyAdmin_pulginを有効にします。

サイド管理メニューより、
Enter phpMyAdmin をクリック

MySQLの「ユーザー名」と「パスワード」はwp-config.phpに記述されていますが、こちらのプラグインは自動で取得してくれます。
詳しく知りたい方はコチラです。

2⃣ SiteURLアドレスを修正する

phpMyAdmin HOME
[図 8]

[図 8]
phpMyAdminのホーム画面です。
上部のツールバーより、

  • DBの解析や編集
  • フィールドの修正
  • レコードの追加
  • DBのバックアップ

と言った、様々な操作が可能です。

左のツリーより、
wp-optionsをクリックします。

phpMyAdmin ①
[図 9]

[図 9]
赤枠部分が今回修正を行う、
先の備忘録_26において誤ったURLを入力してしまったデーターのフィールドです。ばっちり見えてますね。
あの忌々しい悪夢が蘇ります。
悔しい、
悔しい、悔しい、

Edit をクリックします。

上級編は難易度が高いので慎重に…

phpMyAdmin ②
[図 10]

[図 10]
二件のデータを修正します。
お尻の部分に「/blog」を付け加える

修正前
http://www.offtoon.org
修正後    
http://www.offtoon.org/blog

「Go」をクリックします。
左は英語版ですが、日本語ランゲージファイルを適用すると「適用」「保存」という名称に変わると思います。

option_nameの項目にある「siteurl」と「home」の2件分のデータについて修正を行ってください。
phpMyAdminでの作業は以上です。これでばっちり変更出来ております。――― 難易度!!

後始末と動作の確認

3⃣ wp-config.phpに書き加えた記述を消去する

define( ‘URL’)
[図 11]

[図 11]
先の、備忘録_27において応急処置としてwp-config.php に書き加えた

  • define(‘WP_SITEURL’, );
  • define(WP_HOME, );


二行の記述は消去します。

心配な場合は先頭にスラッシュ「/」を付け加えてコメントアウトさせる。

4⃣ Cocoon子テーマに書き加えた記述を消去する

承認メールを送らないで変更
[図 12]

[図 12]
先の、備忘録_39において応急処置としてfunction.php に加えた

  • remove_action( ‘email’,);
  • add_action( ‘email’,);

から成る6行の記述は消去します。

残して置いても構いませんが、セキュリティ上の問題としてあまり好ましくはありません。

5⃣ 一般設定より正常動作の確認をする

URLアドレス修正後
[図 13]

[図 13]
正常な動作が行われている場合、

  • WPアドレス(URL)
  • サイトアドレス(URL)

入力ボックスはグレーアウトした状態から、白の背景色に戻ります。

本日は以上です。

EyeCatch image:Peggy und Marco Lachmann-Anke / Pixabay