備忘録_53 / ServersMan@VPS_18 / jetpack 1⃣
今回はwordpressで必須のプラグインと名高いJetpackの説明と、「curl error 35」の直し方の実質二本立てになります。記事内容として薄いものになりますが、前回の備忘録_52話が読了まで20分を超えるような長い記事になってしまい、その反省として今後は「記事が短くても気にしない」「記事内容が薄くても気にしない」と完全に開き直る事にしました。
これはあくまでも私にとってですが、「記事の内容が薄い」とは、「重要な項目だけど、今はこれ以上詳しい説明が出来ない記事」です。また「記事が長い」とは、要点を簡潔に説明出来ないことです。
十分な説明が出来る実力がついたらその時にまた戻ってきて加筆すれば良いかなとか考え始めてます。
Jetpackとは何か
[図_1]
JetpackプラグインはWordPress.comを運営しているAutomattic社の純正プラグインです。wordpressはもともとJetpackの使用を前提に設計されているといっても差支えない、インストール推奨のほぼWordpress公式プラグイン的な存在です。
なんとも歯切れが悪く煮え切らない説明ですが、こちら備忘録_51でもう少し詳しく説明しております。併せてご参考下さい。
無料から使え、課金することにより更に高度な設定が行えるようになります。無料部分だけでも入れるほど価値のある機能が揃ってると思います。
Jetpack とは何ですか?
これまで、WordPress.com ブログにはインストール型 WordPress では簡単に利用できない機能が存在し、それらを取り込むには複数の個別プラグインをインストールしてメンテナンスする必要がありました。Jetpack はひとつインストールするだけで WordPress.com が持つ数々のパワフルな機能を提供するプラグインです。インストール型 WordPress サイトを WordPress.com のインフラと連携して、簡単に統計情報やソーシャル共有などといった独自のサービスやツールを利用できます。Jetpack を利用すると、以下のような事が可能になります。
- 20個以上の人気プラグインをワンクリックでインストール・アップグレードします。
- 当サービスが提供する機能を利用することでお使いのサーバーの負荷を軽減し、
サイトのパフォーマンスを向上します。
しかし、Jetpackプラグインを酷評するアンチな方も多く、評価が真っ二つに割れる曰く付きのプラグインでもあります。その理由は、Jetpackは動作がもっさり重たい からです。30種類以上の様々な機能をゴージャス All in One に詰め込んだプラグインですから、ただ常駐しているだけで相当なリソースを食ってしまうのです。ですから、それら機能を全てフルに使う予定が無い、或いはその中の一つ二つ使いたいだけでしたら、それと同等の機能を持つプラグインを探して別途インストールすれば良いではないかと言う話になるのです。それに自前でwebサーバーを持っているのだから、わざわざWordPress.comと連携するメリットもそう多くはないですよねェ。
ここでは、Jetpackの導入を考えている方の参考になればと考え紹介しております。
また、30種を超えるその機能全てを紹介しきれませんから私の使う機能に絞って数回に分けて紹介したいと思います。
公式サイトへのリンクを貼っておきます。
WordPress.comによると500万を超えるサイトがjetpackプラグインを導入しているとの事です。
Jetpackのインストールの仕方
[図_1]
ダッシュボードの画面です。
管理ツールバーより、
① [プラグイン] → 続いて、
② [新規追加] をクリックします。
使用するプラグインの数が増えて来ると設定の入り口がどこか分からなくなって来る事が分りましたので、この辺りも丁寧に書く事にしました。
[図_2]
プラグインを追加の画面です。
・右上の検索窓にjetpackと入力してエンターキーを押します。
実はこのJetpackプラグインは、wordpressに予めプリインストールされております。
・ [有効] をクリックします。
[図_3]
初回のみ表示される設定の画面です。
・ [Jetpackを設定] をクリック。
[図_4]
あれ…?何じゃこりゃ?
アウトバウンド HTTPS が動作していません
どうやらWordPress.comのサーバーと通信が出来ず、設定の準備に入れないようです。
サイトは HTTPS 経由でWordPress.comに連携できませんでした。これには、不正な SSL 証明、SSL ライブラリの不足または不適切な設定、ネットワークの問題など、いくつもの原因が考えられます。
Jetpackは1日に1回 HTTPS サポートの再テストを実施しますが、こちらをクリックすれば直ちにテストをもう一度実施できます。もう一度お試しください WordPress から SSL サポートの報告はありません
ヘルプが必要な場合は、連携デバッガまたはトラブルシューティングのヒントをお試しください。
「サイトは HTTPS 経由でWordPress.comに連携できませんでした。」と書かれております。まことにその通りで、私のサイトは諸事情によりまだSSL化できておりません。
―――― ですけども、このプラグインは非SSLサイトでの使用は非対応なのでしょうか?
ネットで色々と情報を探してみたのですが、めぼしいものは見つかりませんでした…。
[図_5]
あれ…?下の方にも何か…
cURL error 35
互換性のない、またはサポート外のプロトコルを使用しています。
…と、言った内容のエラーメッセージを吐き出しております。
このエラーメッセージは、使っている cURLのバージョンが古い時によく吐き出されるメッセージのようです。
cURLエラーについては他にも心当たりがあり、どうやらこちらが本命の致命的エラーのようです。
cURLとは何か
cURL 【client for URL】
cURLは、主にUNIX系OSでよく利用されるコマンドおよびプログラムの一つで、様々なプロトコル(通信手順)を用いてURLで示されるネットワーク上の場所との間でデータの送受信を行うもの。オープンソースソフトウェアとして公開されている。インターネット上で使用される主要なプロトコルの多くに対応しており、HTTPやFTP、Telnet、SMTP、POP3、IMAP、TFTP、LDAPなどが利用できる。
via:IT用語辞典_cURL
[図_6]
今の今までcURLと書いてシーユーアールエルと読むものだと思っていたのですが、正しくはカールと読むそうです。カールです! 3時のおやつは…
cURLって先頭の「c」が小文字で「URL」が大文字だったり、キーボードに打ち込み辛いですよね ……。なんでも「Curl」というプログラミング言語があり、これと区別するためだそうです。
インターネット通信の世界では、その通信方法は一つではなく、実はいくつものプロトコルが同時複合的に使われています。データー転送のさまざまなプロトコルに対応する「コマンド」をAll in One パックで詰め込んだ「libCurl」をベースとして動作するライブラリ集です。
cURL error 35 の対処の仕方
⚠️必ずバックアップを作成して下さい。
cURLのバージョンアップに失敗すると、最悪の場合centOSが立ち上がらなくなります。
ここまで頑張って作ってきた物が全て水の泡となります
[図_6]
RLoginを使いserversman@VPSにログインした状態の画面です。
Rloginの使い方はこちらを参照下さい
早速コマンドを打ち込んで行きます。
su – |
・お約束のroot権限昇格です。
curl –version |
・現行バージョンを確かめます。
現在インストールされているcURLのバージョンは7.29.0 の様です。因みに最新のものはこちらから確認できます。
curl version 7.29.0 was released on February 6 2013.
curl version 7.80.0, Released on the 10th of November 2021.
最新版は、7.80.0のようです。
何と!8年、いやほぼ9年も前の物を使っていたようです。
それじゃあエラーも出ますよね…。
仮想専用サーバーのコマンドラインに打ち込むコードはたったこの二行で済むようです。cityfanさんありがとう!
rpm -Uvh http://www.city-fan.org/ftp/contrib/yum-repo/rhel7/x86_64/city-fan.org-release-2-1.rhel7.noarch.rpm yum -y install libcurl libcurl-devel --enablerepo=city-fan.org
それで、その命令文の内容ですが、こんな感じです。
1. | 最新のパッケージ提供を行っている city-fan からyumリポジトリを取得します。 |
2. | yumコマンドを使い古いディストリビューションのcurlを更新します。 |
・
[図_7]
このようにプログレスバーが表示されますが、リポジトリの登録は一瞬で終わります。
[図_8]
続いてyumインストールです。
必要なモジュール群はcity-fan氏がピックアップしてリスト化しておいてくれましたので、後はダァーッと全自動でインストールしてくれます。
Complete!
だいたい10分ぐらいかかります。
[図_9]
・もう一度バージョンを確認します。
大丈夫のようです。ちゃんと7.80.0に更新されております。
例によって対処のしようがないserversman@VPSにしか出ない特有のエラーの原因に繋がりかねないので、極力、仮想専用サーバーには触れたくないわけです。今回はyum使ってインストールしましたが、前はyumをアップデートしただけで挙動がおかしくなったとか報告があったとか、なかったとか、なんとかかんとか … 。
Jetpackの機能の紹介
[図_10]
再度、初期設定画面です。
無事、WordPress.comのサーバーと正常に接続が可能なようです。
Jetpackプラグインを利用するには、WordPress.comのユーザーアカウントが必要になります。ユーザー登録の仕方はコチラのページをご覧下さい。
[図_10]
WordPress.comのIDとpassをブラウザに記憶させておくとオートコンプリート機能によりでマウスワンクリックで一発ログインできます。
[図_10]
ポップアップでブラウザが開きました
この画面ではJetpackの利用プランが選択できます。
最初はお試しでFreeプランでよろしいのではないでしょうか。
ブラウザの画面を下の方にスクロールさせて、 [Start for free] を選択します。
[図_10]
[完了しました!]
こんなに苦労するのです …。
実力なき弱者は世に発信する事すら叶わないという悲しい現実です( ノД`)
IBMホームページビルダーとか使っていたあの頃が懐かしいです。
Jetpackの代表的な機能一覧
画期的な機能から、本当にどうでも良くてくだらない機能まで30種類以上の機能があります。ここでは全部を紹介しきれないので、無料プランの範囲内でよく使われる人気の機能を上げてみました。
サイトがダウンしたとき、即座に通知します。
総当たり攻撃を自動的にブロックします。
WordPress.com へセキュア認証ログインできます。
画像を最適化しページの読み込みを高速化します。
画面をスクロールすると画像が読み込まれます。
ページにカルーセルスライドショーを作成します。
間断なくスムーズに記事を読み進められます。
追加ウィジェットが使用可能になります。
メールによって、ブログを投稿できます。
SNSアカウントにコンテンツをシェアできます。
訪問者がSNSでブックマークできます。
投稿ページに「いいね」ボタンを追加します。
訪問者がSNSのアカウントを使いコメントできます。
訪問者がメールを使い購読やコメントできます。
SEOツールを使いコンテンツを最適化します。
共有しやすい短縮URLを生成します。
サイトマップを生成して検索サイトに送ります。
サイトの正統な所有権を確認します。
サイトの細かい情報分析を可能にします。
お問い合わせページを作成できます。
Jetpackのモジュールを個別に止める方法
[図_10]
30種類もある機能を全てONにしたらサイトがとても重く(レスポンスが悪く)なります。そこで使わない機能は個別にOFFにする方法を紹介します。
jetpack → ダッシュボード画面より
画面を一番下までスクロールさせた場所、フッターメニューにある
「モジュール」をクリックします。
[図_10]
モジュールの画面です。
いつもこんがらがり易いので確認のメモをしておきます。
□ JSON API 無効化
これは現在このモジュールが稼働していて、クリックすると機能が停止(有効化)になります。
□ Beautiful Math 有効化
現在モジュールは停止しています。
一旦全てのモジュールを停止させて必要なモジュールに絞り込んだ後サービスを稼働させていったら良いと思います。
お布団ブログで現在稼働しているモジュールは「コメント」「コンタクトフォーム」「パブリサイズ」「拡張配信」「画像の遅延読み込み」の5つです。今後数回にわけてこれらの使い方を記事にしていきます。
今回は以上です。ありがとうございました。
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2021/12/06 |
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