【旅ブログ】 国境の町、成田

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旅ブログ 2021/4/19

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心臓の動悸が激しく勤め先に願いを出してお休みを頂いた。

生きているのが不思議なくらい体調がすぐれない。

自宅にいるより多少は気も晴れようと、成田エアポート近くのホテルに滞在した。

気晴らしなら、緑豊かな田舎や静かな港町も良いが、最近は飛行機が飛び立つのを

ただ、ぼんやり眺めるのが殊の外好きだ。

成田は国境の町である。

バミーヘーン

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バミーヘーン(汁なし麵)・カオッパガイ(タイフライドライス)・トードマンプラー(さつま揚げ)

20代の頃、カオサンロード屋台で初めてバミーヘーンを食べた。衝撃的だった。

それまで一度も味わったことのない、生まれて初めての味覚だった。

タイはとにかく暑かった、九州沖縄育ちも挫けるような暑さでノックダウンする。

暑さで食欲が全く沸いて来ない。

よく、「磯の香り」など表現があるが、海無し県民が海沿いの町に行くと、本当に磯の香りがする。

キャンプ場へ行けば、森林のみずみずしい香りがする。

信じて貰えないかも知れないがドンムアン空港を降りるとタイ独特の香りがする。

これはなかなか慣れない(鼻ばかにならない)匂いだ。

暑さと、香りと、味のトリプルコンボは、エキゾチックとしか表現しがたいものだ

――― と、日本人安宿に集まったバックパッカー同士で話してた記憶がある。

バミーヘーンは汁なし麵ではあるが、ラーメン屋の茹で麺のような感じではなくしっかり味が付いている。

調理法を調べたことがないので調味は知らないがエビ塩味か?

さらに奥にある4種の調味料、砂糖、ナンプラーで自分好みに味を調整する。

恐らく過去に色々なパターンを試してみた経験があるのだろうが…、

今の私は基本これらの調味料を一切を使わない。

麵に砂糖を加えるという本場の味覚が未だに受け入れがたく、

味の調整はしないまま食べる方がベターのような気がしている。

飛行機に乗るのは嫌いだ。

特にエアポケットに落ちた時飛行機が急激に下降するあの感覚がとにかく嫌いだ。

そういう意味で私は全く鈍感だが、ナビエストークス方程式など知るインテリ、忙しく世界を飛び回るスーパーエリートほど余程フライトを怖がるものではないだろうか?

思い出を語ることほどカッコ悪いものはないものだ。ないものだ。ないものだ。

が、かく言う私も最初は「飛行機に何回乗ったぜ!」など勇ましくカウントしてた

ビューホテル敷地

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日本は島国である。

小学生でも知っている当たり前の事だが、それは殊の外知覚しづらいものだと思う

成田は国境の町である。とは直でイコーリティーに結びつかない。

インテリでも柄でもない、プルーストの「失われた時を求めて」ではないが、最近は過去をフラッシュバックすることが増えた。

飛行機に乗るのは嫌いだが、飛び立つのを見るのは本当に好きだ。